実家じまいで片付けをスムーズに進めるコツは?手順や処分方法を解説

片付け

親が施設に入居したり、亡くなった後に必要となる「実家じまい」。思い出が詰まった家の片付けは、感情面でも負担が大きく、どこから手をつけるべきか悩む人も多いでしょう。この記事では、実家じまいをスムーズに進めるためのコツや手順、不用品の処分方法までわかりやすく解説します。

目次

実家じまいを放置するリスク

実家じまいを先延ばしにすると、金銭的負担や近隣トラブル、さらには法的なリスクを招くおそれがあります

具体的には、以下ような問題が発生する可能性があります。

  • 税金・維持管理費などの支払いが続く
  • 建物の劣化で不動産価値が下がる
  • 草木の繁茂や老朽化で隣住民から苦情が入る
  • 空き家の長期化により、犯罪に利用されるリスクが高まる

また2023年4月1日からは「相続登記」が義務化され、相続人としての管理責任がより厳密に問われるようになりました。

早めに売却・解体・管理などの方針を決め、計画的に実家じまいを進めることが大切です。

実家を放置するリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。

>>実家じまいとは?始めるタイミングから流れや費用、放置リスクまで解説

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実家じまいで片付けをスムーズに進めるコツ

実家じまいの片付けをスムーズに進めるには、家族間での気持ちの整理や段取りが欠かせません。親世代の思い出や価値観を尊重しながら、片付けを共同作業として行うとトラブルを防げます。以下のポイントを意識して進めていくのがコツです。

  • 親・家族と話し合う
  • 相続される遺産を確認する
  • 「残す物を選ぶ」意識を持つ
  • 使わない物を自宅に持ち帰らない
  • 必要に応じて業者に依頼する

後悔のない実家じまいのためのポイントを見ていきましょう。

①親・家族と話し合う

実家の生前整理や遺品整理は、親や家族とどのようにするか話し合いながら進めることが大切です。不要に見える物でも、親やほかの家族にとっては思い出が詰まった大切な品かもしれません

例えば古い食器や洋服なども、思い出の品だったり、大切な物だったりすることがあります。

特に親が存命の場合は、親の気持ちを尊重しましょう。

親が亡くなった後に実家じまいをする場合は、エンディングノートなどに残してほしい物が記録されていることがあります。

トラブルを避けるためにも、処分する前にできるだけ親の意向を確認し、遺族や親族と相談しながら作業していきましょう。

②相続される遺産を確認する

実家じまいの片付けを始める前に、相続される遺産を確認することが重要です。

遺産の内容を把握せずに勝手に処分してしまうと、家族間の深刻な対立に発展しかねません。

特に遺言で指定された相続財産を勝手に処分した場合、相続人の権利を侵害することになります。また一見、価値がないように見えても「実は高価な骨董品だった」というケースもあります。

遺言書があれば、必ず事前に確認しましょう。遺言書には故人の意向や財産の所在が明記されていす。

片付けを始める前には相続人全員で話し合い、貴重品リストを作成しておくとスムーズです。

③「残す物を選ぶ」意識を持つ

実家じまいの片付けでは、「残す物を選ぶ」を意識して作業をするのがおすすめです。

遺品を処分するのは精神的に苦痛を伴います。「本当に残しておきたい物は何か」と考えることで、ポジティブな気持ちで片付けできます。

親が愛用していた時計や手紙、家族写真など、これからも大切にしていきたい物を選んでいきましょう。「思い出の品」と「不用品」を明確に区別することで、判断の基準が明確になります。

「捨てる」ではなく「残す物を選ぶ」作業をすることで、精神的にも負担が軽減されます。

④使わない物を自宅に持ち帰らない

使わない物は、安易に自宅に持ち帰らないようにしましょう。

「もったいない」「いつか使うかも」という気持ちで持ち帰っても、結局改めて処分することになるからです。思い出として保管する物以外は、「自分が実際に使うかどうか」で判断します。

どうしても残しておきたい物は、写真に撮って記録するのがおすすめです。また、衣類ならボタンや切れ端だけをファイリングする、食器なら1点だけ残すなど、一部を思い出として保管するのも良いでしょう。

使う物だけを選ぶ意識が、スムーズな片付けにつながります。

⑤必要に応じて業者に依頼する

自分たちで整理が追いつかない場合は、無理せず業者に依頼することも検討しましょう

特に以下のようなケースでは、専門業者への依頼が効果的です。

  • 産業廃棄物を処分するとき
  • 特殊な清掃が必要なとき
  • 重い物や、大量のゴミなどがあるとき
  • 仏壇や神棚の処分

費用はかかりますが、時間と労力を考えれば、プロに任せる方が結果的に効率的なケースも多いものです。

仏壇の処分方法や費用の目安については、こちらの記事も参考にしてみてください。

>>実家じまいで仏壇の処分はどうする?供養や手順、費用の目安を解説

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5ステップで確認! 実家じまいでの片付け手順

実家じまいの片付けは、流れを決めて進めると効率的です。

感情的な負担を抑えながら、整理をスムーズに行えます。以下の段取りで進めましょう。

  1. 計画を立てる
  2. 荷物を仕分ける
  3. 不用品を回収・処分する
  4. 貴重品や思い出の品を保管する
  5. 実家の売却や管理方法を検討する

具体的な手順を解説します。

step1・計画を立てる

特に物が多い実家の片付けは、少しずつ、計画的に進めることが大切です。

事前の計画なしに作業を始めると、どこから手をつければ良いかわからず、中途半端な状態で挫折してしまいがちです。また早く終わらせようと無理をすれば、大切な物を誤って処分するミスも起こりやすくなります

まずは手伝える人数や作業期間を明確に決めましょう。次に親や相続人とよく相談し、処分してはいけない物を確認してください。

きちんと計画を立てておくことが、スムーズに実家じまいを進められるかどうかを左右します。

step2・物を仕分ける

片付けは、最初に遺品や荷物を仕分けることから始めるのがおすすめです。

仕分けをせずにいきなり処分を始めると、後で必要な物が見つからなくなったり、大切な物を誤って捨ててしまったりするリスクがあります。作業の全体像を確認するためにも、まずは実家の物を「保管」「処分」「保留」の3つに分類していきましょう

焦らず丁寧に仕分けていくことが、後悔のない実家じまいにつながります。

step3・不用品を処分する

次に、不用品を処分していきます。

不用品をそのまま放置すると、作業スペースが狭くなり、残りの整理が進みにくくなります。また、速やかに処分することで気持ちの整理もしやすくなるでしょう。

自治体の回収を利用する場合は、品目ごとに処分方法が異なるため、自治体のルールを必ず確認しましょう。粗大ゴミは事前予約が必要なことが多く、家電リサイクル法の対象品は指定の方法での処分が義務付けられています。

不用品をきちんと処分しておくと、片付けがスムーズに進みます。

step4・貴重品や思い出の品を保管する

固定資産税の納付書や建物の登記書類など、各種手続きに必要な書類はまとめて保管しておきましょう。これらは相続手続きや不動産の売却、契約の解約などで欠かせない物です。

通帳や印鑑もひと目でわかるように整理しておくと安心です。形見分けも早めに検討しておくと気持ちの整理にもつながります。

大切な書類を適切に保管しておくことで、今後の実家の売却や管理などもスムーズに進められます。

step5・実家の売却や管理方法を検討する

片付けた実家にもう住む人がいなければ、家自体の処分や管理を検討しましょう。まずは不動産業者に相談し、実家の資産価値を把握することから始めます。


実家の価値をもとに、売却・賃貸・維持のどれが最適かを判断します。立地条件が良ければ、民泊や賃貸物件として活用し、収益を得ることも可能です。

なお、空き家として維持する場合には、「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づいた適切な管理が求められます。

空き家を放置するリスクも踏まえたうえで、自分たちに合った方法を選ぶことが大切です。

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実家じまいの片付けで出た不用品の処分方法

実家じまいの片付けでは、まだ使える不用品がたくさん出ることもあります。「捨てるのはもったいない」と感じたときは、買取業者やリサイクルショップを活用したり、寄付したりして有効に活用しましょう。


ここでは、不用品を処分する際の主な方法を紹介します。

買取業者に依頼する

買取業者に依頼すれば、不用品を現金化できます。

処分費用を払って捨てるだけでは出費がかさみます。まだ使える物なら、買い取りしてもらえば費用を相殺したり、場合によっては収入を得たりできるかもしれません。また片付けと買い取りを、一緒に行ってくれる業者もあります

見積もりは無料の業者が多いので、不用品がたくさん出たときは、気軽に相談してみましょう。

リサイクルショップやフリマサイトで売る

リサイクルショップやフリマサイトを活用すれば、自分のペースで不用品を売却できます。

買取業者に断られた物でも、フリマサイトなら欲しい人が見つかるかもしれません。リサイクルショップへの持ち込みは、その場で査定・現金化できる手軽さが魅力です。

特にコレクションや趣味の物など、特定の人にとって価値のある物は、リサイクルショップやフリマサイトで売るのがおすすめです

ただし、大量の品物を持ち込んだり配送したりするのは手間がかかります。書籍や着物などは、訪問買取サービスを利用すると負担を減らせるでしょう。

寄付する

まだきれいな衣類や靴は、寄付することで再利用できます。

捨てるには忍びないけれど売るほどでもない物や、親が大切にしていた物は、寄付という形で次の人に役立ててもらうのも良い選択です。

NPO団体や福祉施設、支援団体などが衣類や日用品、おもちゃなどを受け付けています。

また寄付した物を、ワクチンや給食費に変えてくれるサービスもあります。状態の良い物を選んで寄付することで、社会貢献度の高い実家じまいを進めましょう。

実家じまいで片付けの費用を抑えるポイント

実家じまいを無理なく進めるには、費用をかけすぎないことも重要です。

戸建ての実家の場合、部屋数も多く、業者に頼むと費用が高額になりがちです。例えば3LDKの実家では、一般的に20万円~50万円程度の費用がかかるケースもあります。

実家の片付けにかかる費用をできるだけ抑えるための工夫を見ていきましょう。

自分で仕分けをする

事前にできるところまで自分で作業しておけば、その分費用を安く抑えられます。

業者に依頼する場合も不用品の整理と仕分けは自分で行うのがポイント。「保管」「処分」「売却」に分類しておけば、業者は処分品の運搬だけで済みます。

ただし大型家具の運搬や特殊清掃など、専門知識や道具が必要な作業まで無理する必要はありません。できないところは業者に依頼し、自分でできる範囲を見極めることが、賢い費用削減のコツです。

複数の処分業者を比較して依頼する

複数の業者から見積もりを取ると、適正価格を見極められます。

業者によって料金体系やサービス内容は大きく異なります。同じ作業内容でも、数万円から十数万円の差が出ることも珍しくありません。

また不用品回収と遺品整理の両方のサービスを行う業者なら、トータルの費用を抑えられます。買取サービスも併設している業者なら、さらにお得です。

見積もりの際は追加料金の有無や作業範囲も確認しながら、業者を比較しましょう。

処分業者の繁忙期を避ける

繁忙期は費用が高くなりがちなので、できるだけ避けましょう。

需要が集中する時期は、業者のスケジュールが埋まりやすく、料金も割増になる傾向があります。逆に閑散期を選べば、通常料金よりも安く依頼できたり、スケジュールの融通が利きやすかったりするメリットがあります。

処分業者の繁忙期は、新生活が始まる春、特殊清掃の依頼が増える夏、大掃除や年末の引っ越しが重なる年末。5月〜6月や9月〜11月の比較的落ち着いた時期に処分するのがおすすめです。

タイミングを見計らうことで、賢く費用を節約できます。

まとめ

実家じまいは、思い出の整理と同時に大きな決断を伴う作業です。親や家族の気持ちを尊重しながら、計画的に進めることが成功の鍵となります。無理のないペースで片付けを進め、必要に応じて専門業者を活用することで、心身の負担を減らし、納得のいく実家じまいを実現しましょう。

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